| 神を求め、救われた娘 |
| 神の手を払い、闇に落ち行きながらも |
| 神ならざる者の手で引き上げられた娘 |
| さて、今一人の娘は誰を求め |
| 誰の手を払い救われるのか‥‥ |
| AIR☆SKY PRESENTS♪ MATANTEI LOKI NOVEL♪
彼女の呟きは残されたグラスに落ちて、余った気泡と共にはじけた。
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| 何故、その突き放す表情に |
| わずかな隙間に心配の蒼を浮かべるの? |
| やめて‥‥期待をかけてしまうじゃない |
| いらぬ期待にぬか喜び |
| 期待を上乗せした分 |
| 傷付くのは馬鹿みたいじゃない? |
| 『私を好きなの』と |
| 余計な曖昧を浮かべないで |
| 『私を好きだ』と他の女を見ないで |
| ただただ祈るだけなのに |
| そんな私をくすぐらないで |
| 『BOTTLE KEEP』はごめんだわ |
| だから気安く |
| その言葉を紡がないで |
| 「やっぱりそうなのかなぁ」 母親が所持していた、何処の誰が歌っていたのかも分からぬ古いレコード。その歌詞が今さらのように蘇る。蘇らせたご当人はややしまりの悪い笑顔を移動アイスクリーム屋の女性店員に向け、戦利品を満足げに見やった。モカとナッツと苺ミルク、よく分からない三段重ねである。それのモカに攻撃開始しながらようやく何?と言う視線で見上げてくる。 「送ってくれるのかアイス食べるのかどっちかにしてよ‥‥」 「送ってあげてるじゃん、ちゃんと。その途中でアイスクリーム屋さんと運命の出会いをした♪。これは無視できないだろ?。ボクはちゃんとまゆらも誘ったよ?食べるかってね。でもまゆらはいらないと言ったんだ。何か反論は?」 「‥‥ないですぅ〜」 そう言う問題じゃないのよ‥‥。呟いた言葉は届かない。脇では眼鏡の青年が微笑ましそうに目を細めて見守っている。こっちにもどうやら聞こえなかったらしい。 「別に送ってくれなんていってないわよ‥‥」 「何を言うんです!?。またあのにっくきヘイムダルに誘拐され‥‥。いえいえ、何か事件に巻き込まれたらどうするんです?」 「‥‥。大丈夫ですよぉ。心配性なんだから、闇野さんは」 「前科!があるのとそれのせいでボクらが!迷惑!したって事を忘れないで欲しいな?まゆら」 「‥‥」 優しいのか、怒るのか、どっちかにしてよ‥‥。 |
| もやもやと抜け出せない |
| 貴公の煙が私を迷わせる |
| 好きになったらいいのか |
| 嫌いになったらいいのか |
| はっきり言ってよ‥‥ |
| 貴公の指示を待つ私は |
| まるで待機中の機械のようね |
| けれど貴公の一言が |
| 私を動かせる事分かってよ‥‥ |
| 棚の上で待たされて |
| ほこり被ったBOTTLEはKEEPのまま |
| そのまま動き出せないの‥‥ |
| 嬉々として戦闘中の少年はそのままに青年を相手にたわいもない話をしながら少女は鳥居をくぐって石段を上がった。自宅への近道ではない。けれど父親に顔を見せて安心させるため、ひいては夕飯のメニューを決定するために少女は石段を上り切った。見慣れた社、その脇の社務所にはおみくじの機械が備えられている。それの前にある影はどうやら人の物のようだ。 「‥‥飛鳥、さん?」 「あら‥‥、まゆらさんもおみくじ?。でも残念ね、壊れてるみたいだわ」 「‥‥(何げに軽ーく無視されたのか?ボクは)」 「え!?本当に?。すみません、今パパ呼んで来て直してもらいますから!。ちょっと待っててくださいね」 「え‥‥?まゆらさんてこの神社の?」 「ええ、神主さんの娘さんです」 視線を向けられたのは闇野。当然闇野がにっこりと笑顔で彼女に受け答えする。ねぇねぇと服を掴んで自己主張するとようやく飛鳥と呼ばれた少女はロキに視線を下ろした。 「女性のスカートを掴むなんて不躾よ?ぼうや♪」 「‥‥飛鳥さん機嫌悪いでしょ‥‥。それでボクに当たってる?」 「あら?八つ当たりなんて無粋な真似はしないわ。でも、怒ってるのが分からない程鈍ってはいないようね?。君へのは八つ当たりじゃないわ。よーく考えてみる事ね」 「?、?」 「ロキ様‥‥?」 よーく考えても、彼女とはしばらく会っていなかったし、怒らせたネタは思い浮かばないが。当の彼女は先ほど繭良が走って行った方を見ながら何か歌を口ずさんでいるようだが。 「‥‥彼女を抱くのも、好きで、私の愛もキープで‥‥」 「?‥‥」 「ごめんなさーい!飛鳥さん。なんか中のおみくじが切れてたらしくて、すぐに足してもらいますから」 「ないならないで、別に良かったのに‥‥。わざわざありがとう」 「しかし何だって(‥‥の)貴女がおみくじなんて‥‥」 「柄じゃない、ですって?」 繭良に向ける物とは違う笑みにロキはびくっと肩を震わせた。その後ろにいた闇野もとばっちりを受けたらしく、数歩ほど逃げているが。 「いいじゃない、別に。女の子は当たらないと分かっていてもついつい占いとか手を出したくなるものなのよ。どうしようもなくいついてないとかうまくいかない時とかね。それとも私にはそんな可愛らしいのは似合わないとでも?♪」 「いいえ‥‥そんな事は一っ言も‥‥」 迫り来る飛鳥から逃げながらロキはそのまま身を翻してじゃ!と気持ち繭良に向けて片手をあげた。しかしその手はすかさず飛鳥に掴まれる。 「‥‥飛鳥さん‥‥?。ボク本当に貴女がどうして怒ってるのか検討が‥‥」 「ボトルみたいに、心を簡単にキープしておくものじゃないわよ。お酒と違って、簡単に腐るから」 「?‥‥」 「バイバイ、ロキ君、闇野さん」 「あ‥‥じゃあまた、飛鳥さん、まゆら」 「うん。さよなら、闇野さん」 さよなら、と返して闇野は何だったんでしょうね?と首をかしげながらロキを追う。ロキの方も首を傾げるしかなかったが。まったく、と頬を膨らませる飛鳥の横顔に怒りを通り越して呆れだけが残っているのを感じて繭良は少し笑った。 「何かあったんですか?飛鳥さん」 「‥‥大有りよ!。ちょっと聞いて頂戴、まゆらさん。待ちぼうけ喰らったのよ!。十分もよ!?信じられる!?」 「はぁ‥‥(十分くらい待ったっていいのに‥‥)」 「相手は光太郎君の友達だったの。顔は知らないんだけどどーしても、一回でもいいからお茶に付き合ってやってくれって頼まれたから行ってやったのに‥‥。何の連絡もなしに私との約束すっぽかすなんてまったくいい根性してるわ!」 「待ってるかも、しれないですよ?(たった十分で出て行かれたならね‥‥)」 「‥‥不安なのよ。一分でも二分でも、何の約束であろうと一人その場で留まるのは心配。皆動き出しているのに、私だけその約束のせいでその場から動けなくて、捜しに行ったら相手が来て心配するんじゃないかってやっぱり離れられなくて。一人でおろおろうろうろ。自分が珍獣みたいで嫌になるの。だから、私を待たせる人は嫌い」 飛鳥さん、なんだがおもってたよりもずっと可愛い‥‥。それに、ああ‥‥私に似てる。そんな時、わざと拗ねて姿を消してしまいたくなるの‥‥。 「わざと物陰に隠れたりして、拗ねたくなるの。!、何‥‥?」 急に笑い出す繭良につられて飛鳥も拗ねたような表情を笑みに変えた。そして笑いながら何?とまた繰り返す。 「そんなにおかしかったかしら?」 「いえ、飛鳥さん可愛いなって‥‥」 「あら?そう?。でも、私を退屈させる人はもっと嫌い。『退屈』は『待ってる』よりも嫌いだわ」 「私も。『待ってる』時は少し期待でわくわくするけど、『退屈』は何もない。本当に何もないんですよね」 「そうよ!まさにそう!。良かった‥‥。貴女とは気が合うわ!。光太郎君なんて『飛鳥さんはわがまますぎるんだよ』なんて呆れた顔して言うのよ!?」 「あはは!飛鳥さんその言い方光太郎君そっくりー!」 二人で笑いながら、ふっと時間が切り離される。笑い続ける体と、心が切り離されたような感覚‥‥。 |
| そういえば私、何を『待ってる』んだっけ‥‥ |
| 何を期待して、何にわくわくするんだけっけ‥‥ |
| 事件?でも、怖い思いもしてきた |
| それでもわくわくするのは、その時 |
| ――必ず!―― |
| 「信じてるから」 「ん?」 「待ってるって、信じてるからわくわくするんですよね」 「そうね」 「まゆら!おみくじ足したぞ!。ああ、またせてすみませんな」 「いえ、ありがとうございます。素敵なお父様じゃない、まゆらさん」 顔は怖いけど?と繭良が付け加えると飛鳥が吹きだす。けれどフォローなのかそこが素敵よ?と言って繭良を笑わせる。繭良父はその様子を不思議そうに見守っているが。 「さて、せっかく直して頂いたし引きますか」 「あ、私もー!ってあー小銭ない‥‥。パパ♪」 「うっ‥‥まったく。しかしこれで娘が不信心にならないなら良しとするか」 ぶつくさ言いながら父は小銭を繭良の手へ落とす。それを受け取って繭良は引き換えに紙切れ同然の薄い運命を手にした。そこに書かれているのは‥‥。 「小吉。まぁまぁって事ね」 「私は‥‥。!?大凶‥‥。やーん!こんなの信じないからいいもん!」 「こら!まゆら!。おみくじと言うのは警告だ。お前は普段から『ミステリー!』などと怪しげな物に惑わされるから‥‥。心を入れ替えなさいと言う事だぞ?」 「信じたっていつだって助けてくれるわけじゃないもん、神様は。信じたい時だけ信じる。これが人間でしょ?」 「まゆら!」 「あら、私はまゆらさんに賛成ですよ?お父様。人が信じなければ枯れてしまう程儚い者でもないでしょう?神は。人が気まぐれに神の手を取ろうとするなら、神だって気まぐれに人の手を取るだけの事ですわ」 |
| 信じたくない時は貴公の手を離す |
| KEEPされたくない時は戸棚を抜け出そう! |
| 信じたい時は貴公の手を取る |
| KEEPされてもいい時は黙って棚に戻るわ‥‥ |
| だって貴公は気まぐれなんだもの |
| 待ってるだけじゃ私が疲れちゃう |
| だから私も |
| 時には拗ねて貴公の手を手放すの |
| 「本気で救いを求める程神様は信用できない。でも、時には信じて心を安らげる。それでもいいでしょう?パパ」 「いや‥‥良くないような気が‥‥」 「あら、電話。もしもし?ああ‥‥」 不機嫌に飛鳥の声が下がる。繭良は気にせず上機嫌におみくじをたたんで紙の成る木にその実を加えた。飛鳥さんも、と促す頃には彼女も電話を終えていた。そして携帯電話をしまって同じように紙を折りたたみ、一枝引き寄せる。 「光太郎君からよ。今日のお相手、私とのデートに緊張しすぎて急性の貧血で倒れたらしいの。様子を見に行ったら私が怒ってるだろうって泣いてるらしくて、可哀相だから夕食でも付き合ってやってくれって」 「行ってあげたら?飛鳥さん。小吉、でしょ?」 「ええ、光太郎君が連れて来るって。だから、私に待ちぼうけさせた分たっぷり奢らせてやるわ♪(にっこり)というわけでまゆらさんも行きましょ♪」 「え?え?‥‥」 「私だけじゃそんなに食べられないもの。そうだ、お父様も一緒に行きましょう。ね?それでいいわ♪」 「いや‥‥ちょっと?‥‥。わしはまだ仕事が‥‥」 |
| 時には貴公の手を離して |
| 時には棚を抜け出して |
| 貴公の手の届かない所に拗ねて隠れるの |
| だってその方が断然スリリングでしょ? |
| だっては私は |
| キープされたまま埃を被る |
| 可哀相なボトルじゃないんだもの |
BOTTLE☆KEEP♪
≪作者より一言≫
ももにゃ〜ん♪プレゼントです〜!!(勝手にももにゃん♪てへ♪)昼寝を加え二時間で下書き♪(やる気あんのかてまえ)約一時間で清書(打ち込み)おいらが本気(?)になればざっとこんなもんよ!(ほんとか?)でもネタはすごい迷ったんだよね(汗)『不思議の国のまゆらちゃん♪』も捨てがたかった!!。アリスまゆらちゃんに時計うさぎやみのっち!!(←最重要)そうなるとヘイムが女王サマでロキ様がチシャ猫?と此処まで来てネタ的に断念‥‥(飛鳥嬢⇒女王サマも考えたんですけどね‥‥飛鳥嬢が暴走する!!(汗))ももにゃん、この遺志は君が継いでくれたまい‥‥(ぐふっ)いや、継がんでもいいのですが時計うさぎやみのっちだけは!(ぐふう〜)
<お詫びネタ>
その1「ごめん、飛鳥嬢出した‥‥」
他に人が居なかった、と言うかロキ系では。オリジにしても良かったんだけど新たに作るのがめんどーだったから‥‥(大汗)多分知らなくてもなんとなく分かるけど知りたい人は我が「えっぐすぺしゃる」までこられたし‥‥って感じですか‥‥(あ〜語尾とか一人称とかいつもと違うのは気にしないで。こういう文体が「らしい」なので)まじですまんです〜。ちなみに飛鳥嬢のお飲み物は私が研修先で買って来て大事にとっておいた「微・発・砲 白ぶどう100%」(販売元JT)です。大事にしてたけれど今日この話と共に頂かれました。おいしかったの♪♪
その2「彼女を〜♪」
歌詞良く覚えてないので間違ってたらごめんなさひ‥‥。ラジオでこればっかり流れてて此処だけ覚えてしまった‥‥。ちょうど良かったから使っちゃうしね、この人。
その3「冒頭‥‥」
うちの前ページにいるり○ちゃんと○るちゃんです‥‥(汗)ばらさなかったら気付かなかった?。
その4「歌‥‥」
「何故、その突き放す‥‥」ってこんなめちゃくちゃな歌あったらすごい。ももにゃんのご要望に応えて詩も入れてみましたの♪(爆死)おいららしく「オレサマ的ほのぼのバージョン」でお送りしました〜♪。
最後「コメント長すぎ」
というわけでてきとうにかっとしてくださーい。いじょ。