夜着に己の上着を一枚羽織っただけの状態で少女はやや息を上げながら物見台に上がる階段を上がっていた。明かりは上からこぼれる月明かりのみ。石造りの螺旋階段だけが長く上へと続く塔の中は吐く息が白い程に寒い。それでも少女は物見台へと続く扉を迷う事無く開けた。軽い風圧。けれど思っていたよりも風は無い。此処は王妃とその子供達のための塔。現王にはまだ妃がいないため、王母がそのまま使っている。塔の高さは城中で二番目。一番高いのは王の住む塔。けれどその高さは十分満足できるものだ。星空はラング・リ・ストゥの城で見る物よりも、いや今まで見た中で一番近い。しかし‥‥漏れたため息はその星空に感嘆するものではない。
「はぁ‥‥私何やってるんだろ‥‥こんな時間にこんな所来て‥‥」
今はラング・リ・ストゥの王城で居候している少女が北の果て、トグリッサ王城にいるのにはそれなりにわけがあった。別に恨むわけではないのだが、彼女を此処に招待したのは彼女の親友の一人だった。親友の母が自分に会いたがっているという言い出しに始め彼女は呆気にとられ、断ろうと思ったのだが‥‥。
『ごめんなさい! あの‥‥お母様、リルス王女は度々父に魔術を習いにいらっしゃるので何度かお会いしているんですけど‥‥是非シアル様にもお会いして直接私に良くして下さっているお礼をしたいと‥‥。私のように軽々と王城を留守に出来る身の上ではないのでシアル様に来て頂くしかないのですけど‥‥。あ、お兄様がなるべくお留守の時を見つけますので! ご迷惑でなかったら‥‥』
『うわー、その口振りは必死にごまかしてるけど何処までか知ってるんだなぁ‥‥』と思いつつも、その誘う様がすごく照れて、困惑していて思わず『可愛いっ!』と抱きしめた自分は反射的に了承の返事をしていた。その時は留守の間にちょこっと顔出ししてそのまま即座に帰るつもりだったのだ。しかし何故かトグリッサ王母とラング王妃が旧友だったりして、久しぶりにお忍びで会いに行くとラング王妃が言い出して‥‥。積もる話もあるだろうから一泊、と事は怒涛のごとく決まり、少女はもう一人の親友同様客室の一つを与えられたのだ。
「まぁ‥‥ブランカとあの人のお母様だもの‥‥。一目お会いしたいにはしたかったけどね‥‥」
しかもどうやら自分の事は『娘の親友』としか知らなかったようなので内心で安堵していた。とんでもない誤解と期待はされてなかったようだし。
「‥‥。月に、手が届きそう‥‥。約束したっけ‥‥この月を見せてくれるって‥‥」
故郷の、森の中の村で見上げる月は遠くて、木の間を掻い潜るように逃げて行ってしまって、自分はいつもそれを捕まえたかった。それを年上のあの少年に話したら、馬鹿馬鹿しい、と笑う事無くこのトグリッサ城の、一番高い塔で月を見せてくれると言った。もう、十年近く昔の話‥‥。月に向かって翳した手をクロスして両の視界を遮る。近くで見る月は、眩し過ぎる気がした。あの青年のように。
「此処では月が遠い‥‥。それに、こんな薄着では風邪をひく」
「!!??」
びくっ! と震わせた肩にふわり、と布がまとわりつく。すっぽりと自分を覆った服は大きくて重くて、その服と同時に置かれた手も、とても大きかった。
「きゃーっ!?」
「‥‥。その反応は惨いぞ‥‥。俺は痴漢か?」
「同じくらいにびっくりさせられたけど‥‥。な‥‥どうして? 今日はコリーダに行ってて帰ってこないって、ブランカ‥‥」
「コリーダのじじいは昔から話が長くて苦手だ‥‥。だからちょっと抜け出して‥‥息抜きだな」
ふっと笑う青年は昔の少年の面影を確かに残していた。『王子』を演じ続ける事に疲れた時に見せる素の彼の笑み。思わず動揺した少女は一瞬その笑みに釘付けになった。変わっていない事を嬉しくも思い、またそれに胸の痛みを覚える、まだ、彼はそんなに苦しんでいるのかと‥‥。しかしすぐに青年はその笑みを別の、もっと愛想の良い物に変えた。
「あ、でもブランカから聞いていて戻ってきたわけじゃないぞ? ラング王妃がお忍びでいらっしゃるとは聞いていたが‥‥シアルも一緒とは思わなかった‥‥」
「‥‥あ、の‥‥」
「おっと、もう『誰でしたっけ?』はやめてくれ。演技と分かってはいたが、ちょっと痛かったぞ?」
「うっ‥‥」
あはは! と屈託無く笑う月と同じ髪を持つ青年はとても傷付いたようには見えない。いつだって自分の必死の嘘をあっさりと見抜いてしまう相手だったが、今度のはうまくいったと思ったのに‥‥。すっかりお見通し‥‥けれど今の言葉は多分‥‥笑顔の方が嘘‥‥。
「向こうの塔から‥‥私が見えて、それで来たの?」
「? いや? ちゃんと階段を上がってきたぞ? そしたら扉が開きっぱなしでお前がいるのが見えた」
「え!? 嘘!? 足音気付かなかった!」
「断っておくが気配は殺してなかったぞ? 下に響かぬくらいに足音は気を使っていたが」
「何でわざわざこっちに‥‥。尊公の部屋はあっちでしょう‥‥」
「ん‥‥うん、ああ。あっちはこの城で一番高いからな。あの塔に登る時は最後まで守れなかった約束を果たす時と決めているんだ。だから、俺一人では上らない」
少女の前を通り過ぎて青年は手摺に手をかけ、月を湛えた杯のように見える向かいの塔の方に視線を向けた。
――まさか、ずっと覚えててくれた‥‥? ずっと年下の子供だった私との、たわいも無い約束‥‥。他に約束してくれた事は全部叶えてくれた。たった一つだけ、叶えられずに二人、別れ別れになってしまった‥‥――
「‥‥行くか?シアル」
「へっ!?」
「俺がこの国の王になって、あの塔の主になったら、月を捕まえにあの塔に上ると約束した。さすがに月までは捕まえられないがな」
「あ‥‥ううん! 私、もう寝るから!」
「大丈夫、時間は取らせない♪。大分魔法の勘も取り戻したし、久しぶりだが何とか飛べるだろ♪」
「いやー! その曖昧な保証が一番嫌っ! だったら歩いて‥‥きゃっ!」
逃げようとする少女をあっさりと青年は両の腕に抱え上げる。髪の色に近いくらい真っ赤になった少女の顔に悪戯っぽい笑みを向けながら、その視線を別方向に向け、青年は少し寂しそうに笑った。その原因を察して少女はきゅっと合わせた両の手を握り締める。次の瞬間には青年は先程の表情を消し、呪文を唱えていた。
「ちょっ‥‥やだ‥‥本気っ!?」
ふわっと二人の体が奇妙な浮遊感に包まれる。兄と共に親友の魔法で飛ばしてもらった時と同じ、しかしがくっと急に高度が下がるのはあの時よりも、転移魔術に干渉された時の感覚に近い。
「きゃっ!!」
思わず昔の習慣で少女は青年の服を掴み、胸に顔を埋めた。その後急にまた浮力が戻ってきて上からくすくすと青年の笑い声が降ってくる。
「期待に応えてみた♪」
「‥‥。期待してないもの! その意地悪いとこ! 全然変わってない!」
「変わってない方が懐かしくていいと思わないか?」
「この場合は成長して無いと言うべきだわ‥‥仮にも国王でしょ‥‥? いい大人が子供みたいに」
「ふむ‥‥二十六だからまぁ‥‥いい大人だな。シアルは十九か」
「‥‥女の子に年の事は言うべきじゃないと思うわ‥‥」
女の子ね、と青年はまた何か思い出したのかくすくす笑い出す。朝、初めて出会った時の過去(ゆめ)を見たばかりだったので、少女はすぐ様頬を膨らませた。目の前に先程と同じような物見台が見え、青年はゆっくりとそこに降り立つと少女を下ろした。頭上には先程とあまり変わらない大きさの月が輝いている。
「思ったより、変わらないわ。手を伸ばしても‥‥捕まえられそうにはないな‥‥」
「お前は変わった」
不意打ちの言葉に少女はへっ? と青年を振り返った。少女が月へ向かって手を伸ばしかけているのを見守っていたのか、青年は少し離れて手摺に背をもたれていた。顔は笑みを浮かべているが、表情を隠す笑みではない。
「最後に会った時は十三歳だった。少女と言うより、少年みたいだったな。髪も短かったしおてんば娘だったし、巫女と言われても思わず首を傾げるくらいに」
「初めて会った時は『どっちが女の子?』なんて言ってくれた尊公に蹴り付けるしねっ! 悪かったわね‥‥もう‥‥」
「再会して驚いた。死んだものだと思い込んでいた分を差し引いても、な。別人かと思ったよ」
「それは精一杯誉めようとしてくれてるの? まぁ誉めるべき所は何一つ無いけどね」
「そんな事は無いぞ? 二度目の一目惚れだ♪」
「‥‥それって絶対馬鹿にしてるわ‥‥」
少女の疑りの視線に青年はただくすくす笑って答えた。それは肯定しているようにも見えたし、照れ隠しのようにも見えた。だから少女は‥‥赤くなりそうな自分の頬の熱を下げるためにも肯定の方に決めた。
「私のために‥‥王位を継いだの‥‥?」
「‥‥それを肯定したら迷惑か?」
「‥‥。うん」
「じゃあ否定しておく」
「だって! 尊公あんなに嫌がってたじゃない! 高すぎる地位も! 王であるお父様の事も! 『神星の傍観者』となる事も! 私達を‥‥私を守るために。そのために王位を継いでもらったって私嬉しくない! 私との約束のためだけだったなら‥‥」
「お前が死んだと知らされて、俺は泣いた」
見当違いな答えに少女は一瞬放心し、次いで『答えになってない‥‥』と青年を睨む。青年はちょっと肩を竦め、それでも続けた。
「誰が誰かも分からない状況だった。ましてお前はイアラの巫女、死んだわけが無いとジェヴルは必死に俺を諌めた。けれど、ジュクス殿にさえ分からない、まして生きていたなら俺の元に助けを求めに来ないわけが無い、と‥‥みっともないぐらいに取り乱して泣いたよ」
「‥‥想像できない」
「そうだな、そんなに惚れてたなんて、そんなに守れなかった事が悔しいとは自分も思ってなかった。妹を失った時の、母の気持ちがようやく分かった気がした‥‥。王子として生まれたこの国を呪い、母を愛する男から引き裂いた父を恨み、これから王となる自らの道すら否定した」
「‥‥じゃあどうして‥‥今は国王なの?‥‥」
「‥‥。ふさぎきった俺の隣には、いつの間にかランカ(いもうと)がいた。俺が泣いている姿に不安を覚えたんだろう。泣き出しそうな顔でぎゅっと俺の袖を握っていた。どのくらい前からそうしていたのかな‥‥俺がようやく気付くと、俺がいつもしてやっていたように涙を拭いて言ったんだ。『お兄様が辛い時は私が傍にいるから』って‥‥。‥‥お前が見ているような気がしたんだ‥‥。情けない俺の姿に、必死に支えようとしてくれていたいつかのお前が」
いつもとても強くて大きかった年上の少年が、癒えない自分の傷をぽろりと見せ、その時に流した涙を、今も鮮明に思い出せる‥‥。幼かった自分はその傷の深さに何も言えなくて、昔母がそうしてくれたようにぎゅっと手を握り締めた。いつの間にか自分の方が泣いていて、その様子に笑いながら少年はぎゅっと、抱きしめてくれた‥‥。
「その時に決めたんだ、全てを否定するのはやめようと。逆らっても逆らえない、いや投げ出す事で妹が、周りの人間が多大な迷惑を被るのなら‥‥。押し付けられるのじゃない、自分で掴み取っていこうと。王の座だって大嫌いな父の姿を見てきたのだから、同じ過ちを犯す事は無いだろうと思えたし。『神星の傍観者』の立場だっていずれはお前を殺した相手に、もしかしたらお前自身に会えるかもしれないと思えば悪くはなかった。地位だって権力だって思う存分利用してやったさ、妹を、母を守るために‥‥」
「‥‥」
「だから、王位を継いだのは大部分お前のためじゃない。遅かれ早かれ、いずれにしても父の手から大人しく受け渡される気は無かった。あの時期を選んだのはたまたまだ。宮廷魔術師を動かすためだけなら王でも王太子でもかまわなかった。ただ『神星の傍観者』の地位を確実に勝ち取り、その上で『傍観者』としてではなく、お前を守りたかった」
どうして五年もの間彼と離れていたのだろう、という思いと、離れていて良かったという思いが同時に湧き上がる。昔の自分が知っている少年は王子と言う名の、ただ少しばかりしっかりした所のある悪戯少年だった。記憶を失って五年後に再会した彼は、王太子の風格と威厳を持った、何処か遠い存在だった。同じ王子の立場であるカイラや同等のフィリーンとはまた違う、王の気質。記憶を取り戻した瞬間自分が恥ずかしかった。彼を好きだった、今でも好きなままの自分が。だから、このまま忘れた振りを、彼の思いに気付かない振りをしていようと‥‥。
「昔の約束を強いる気は無い。お前の今の気持ちで答えてくれ。俺の、妃となる気は無いか?」
「!」
きゅっと両の手を合わせて握り締める。握った手の中で、銀製のそれがもう感じぬ程暖かくなっていた。俯いて、首を左右に振る。そうか‥‥と呟く声。きっと、少しだけ寂しそうに微笑むあの表情を浮かべている。胸の奥が悲鳴を上げているような気がした。けれど、決めたのだ。身を引くと。彼に、トグリッサ国王に自分はふさわしくない‥‥。
「なら、これを返さねばな」
「!?」
彼が左の小指に嵌めていた幅広の指輪をはずすとその下から細い、ただの針金を編んだみすぼらしい指輪が現れた。見覚えがあった。当然だ、自分が不器用なりに作ったそれを、少年は笑って受け取ってくれたのだ。この手の中の物の、ささやかなお返し‥‥。
「頭の硬いじじい共が外せと煩くてな、隠していた。でも、もう必要ないな」
「っ‥‥」
青年の手が少女の左手にかかる。慌てた少女にはかまわず、青年はその手を取って指輪を嵌めた。開かれたその手から銀色の金属が落ち、派手な音を立てる。少女は慌てて青年の手を払って落ちた華奢な銀製のアンクレットを拾い上げ、再び手の中に隠した。
「‥‥」
「‥‥見た?‥‥」
「ああ、はっきりと」
「す、捨てようとしてたのよ!? ほんと! 塔に上って来たのだってこれを捨てるため‥‥。だから、だから別にね!」
「ところで、受け取ったな?指輪」
「はい?」
青年が指差すのは少女の左手。手の中のアンクレットを右手に移し、左手を開くと‥‥指輪は青年のしていた小指から、自分の薬指へと移っている。
「‥‥これが?」
「いい加減鈍いな?お前も。俺がお前にプロポーズして、おまえは指輪を薬指に嵌めた。婚約成立だろう?」
「‥‥ええー!? 嘘っ!? だってこれ元々私があげたのだし!? こんなの無効だわっ! 騙し討ちよ! やり直しを要求するわ!!」
「大人しく受け取らないと‥‥このまま俺の部屋に連れ帰るぞ?♪」
「‥‥。鬼ぃー!!」
「やれやれ、口の悪さは昔と変わらないな‥‥。もう少し淑やかな方が‥‥好みだな」
声をふさぐ様に手の平が唇に被さる。そして青年は少し腰を屈め、逆手で少女の背をそっと上へ押し上げた。抱え上げられて連れ攫われる!? と少女は抵抗しようとしたが、唇の手が頬にずれ、代わりに青年の唇が重なった。
「! んんー‥‥!」
「‥‥婚約、成立だ」
「ちょっと待って! やり直しー!」
「婚約のキスを?」
「ち、ちがーう! そうじゃなくて、私‥‥」
「イアラの巫女、古の国の姫君‥‥これ以上俺の妃にふさわしい女がいると? じじい共の事は気にするな、俺が何者からも守ってやる。だから、いい加減自分の気持ちに素直になれ」
この自信は一体何処から来るんだ‥‥と呆れながらも否定の言葉は浮かばない。勝ちだな、と言っているような笑みを見せ、青年はアンクレットを隠した右手を持ち上げて軽くキスをした。その大きな手を振り払えない自分が、また少し悔しい。
「いいように手の上で遊ばれた気分だわ‥‥」
「ははっ! 年の差だな! 年取ってる分俺の方がずる賢い」
「自分で言う‥‥? 大体、同じ年でもそれ以上でも尊公ほどずる賢い人はいないと思うわ」
「は‥‥くしゅんっ!」
「! 寒かったの!? 上着、返すわ」
「ん〜、それよりもこっちの上着の方がいいな♪」
そう言って青年は少女の体を抱き寄せた。が、頬を赤くした少女に思いの他強い力ではじき返され、ついでに上着を投げ返される。
「仕事中だったんでしょ! 早くコリーダに戻りなさいよ! 私‥‥もう寝るから!」
「照れ屋だな♪まったく♪」
「おやすみなさいっ!!」
「おやすみ。婚約はやっぱり仕切り直しだ。お前の髪に似合う、最上のルビーを持って迎えに行く」
「‥‥」
「指輪のサイズも分かった事だしな♪」
ばんっ! と派手な音を立てて扉を開け、少女はばたばたと降りていった。くすっと笑い声を上げ、青年はわずかに温もりの残る上着に袖を通し、しばし所有物の塔から見える夜景を味わっていた。
――翌朝♪――
「へーいーかー!! コリーダ王の話の最中に抜け出したかと思えば何故挨拶もなく戻られているのですか!」
「‥‥っくしゅっ!」
「聞いておられるのですか!陛下!!」
「‥‥、風邪ひいたかな?」
「陛下ー!!」
「(‥‥何故お兄様とお父様だけお帰りに‥‥??)」
Promiss! とりあえず終わり♪
あとぐぁき?
ふふふっ後の構想だけはあったソールらぶ♪シアルをとうとうやってしまいました♪。昔の話がないとわかんないんだよな〜と思ってずっと打ってなかったのですが、出会い編をぱぱっと思い浮かべてそのまま打ちなぐりっ!(=書きなぐり?)一気に下書きであった方も清書って事で♪。あーこれなら途中の色々(その他の昔の約束うんぬん‥‥)は無くてもOK〜(ふしゅ〜♪)これで突然湧いて出たソールらぶ♪シアルの説明が付くかと。しかし‥‥まだ残る疑問に当事者を交えて答えちゃいましょー!(気にしてない人の方が多し?)
まずはパルスナ、記憶失ってたわけじゃないのにどうしてソールを一目見て気付かなかったのかっ!
パ「すみません、全然分かりませんでした♪」
あっさりきっぱり笑顔付き♪。
パ「実を言うと彼にお会いしたのはあの一度きりなんですよ。その後、シアルがこそこそ姿を隠していたので多分彼と会ってるのだろうな、とは思っていたんですが‥‥。何処かの王太子だったとしか‥‥」
ちなみにやきもちぷんっ! な当時のお兄ちゃんは一人拗ねていたわけですな?
パ「(苦笑)仮面を持って行ったのも私の素顔を確かめるためだったんでしょうね‥‥。シアルは何も覚えていないようだし、じゃああいつは誰なんだ! と」
ソ「‥‥はっはっはー♪そんな事は無いぞ♪。俺はやきもち妬きの兄がいたのは覚えていたからな♪。多分そうじゃないかと思って‥‥」
精一杯大人なところを見せようとしているお兄さん(笑)実は妬いてたんでしょ?♪ソール陛下♪♪。
ソ「(作者は無視っ)ところでいつ俺だって事に気付いたんだ? 別れ際に『シアルをよろしく』って‥‥」
パ「カイラがシアルを見たソール陛下が妙な驚き方をしていたと言っていたので‥‥。『信じられない』とでも言いたげに‥‥と。ジュクス殿とイアラとシャルマ殿の三人でソール陛下には消息不明と告げようと決めていたので、おそらく死んだものだと思っていただろうから余計に驚いたのかと思いまして。それで王太子であり、年齢からしてもそうかと‥‥」
ソ「むむっカイラ王子に気付かれていたとは‥‥なかなか侮りがたし、さすが婿候補(←?)ん? 今さりげなくジュクス殿とかシャルマとかイアラとか‥‥むしろ重大なのはシャルマっ! 気のせいか!? 何か不穏な事を言わなかったか!?」
パ「いえ♪気のせいですよ、ソール陛下♪。では、そろそろイアラのお守に戻りませんと‥‥」
さんきゅーでした♪パルスナ♪。お仕事がんばってね〜♪。
ソ「シャルマー!! またしてもお前の仕業か! この悪魔ー!!」
シャルマに騙されて打ちひしがれている陛下はおいといてー。またまた突発キャラのシャルマさん♪。この人はフィリーンにとってのフィディア的存在ね〜♪。トグリッサ王家は元宮廷魔術師&祭司の家系なので、神殿関連の教育が小さい頃からされてて、シャルマはその家庭教師って事で♪。星見の巫女の頂点に立つ地位もさる事ながら、その性格の悪さもぴか一♪。年齢は恐らくジュクスと同じ位♪(乙女の秘密領域♪)
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