――第四展示室――
「何とか先回りできたな‥‥」
「でもなんで第四展示室なの?」
「『祝福の鐘』、それに『二度目の来訪とともに』ってあるだろ?。祝福の来訪を表すのはまさにこの『幸福の前兆』だと思わないかい?」
「なるほど♪って‥‥。あの‥‥怪盗さんの声通り過ぎてったみたいだけど」
「何!?」
急いで飛び出すと開け放ったドアから大量の雪が雪崩れ込んで来た。沈むロキを掘り起こして闇野と繭良が外をのぞくと怪盗フレイが盗んだ絵を片手に窓へ戻ろうとしている所だった。
「あっ‥‥」
「お‥‥。おお!二度も続くとはもはや定命!。レディ、フレイと愛の逃避行へ♪、怪盗は楽しいのだ♪」
「‥‥なんかすっごくたのしそ〜♪」
「つられるなまゆら!!。闇野君!捕まえるよ!」
「ラジャー!」
「むむっお前はいつぞやのガキ刑事!。今度は眼鏡刑事(もお供か!。断固として捕まらんぞ!!」
もう弁解するのもめんどーだったのでとりあえずフレイを捕まえようとロキは手を伸ばした。しかしすっと伸びてきたフレイの手が繭良を引っ張り上げ、横抱きに抱えあげる。
「なっ‥‥ななな!?」
「まゆらさん!?」
「『禁断の君』頂いて行く」
「ほえ‥‥?」
「£§☆∽∬♭†!!(←声にならない声)」
フレイが繭良の頬に軽く口付けるのが合図だったらしい。ロキが動揺の仕草を示している目の前で雪が逆流し始めた。いや、例の雪だるまが大量の雪を吸い込んでいるのだ。あわてて後を追うが全ての雪がなくなったわけではないので追うのも困難だ。そうこうしているうちにフレイは雪だるまをサーフボードに乗せてこちらをちらっと振り返った。
「この勝負、フレイの勝ちだな♪。さらばだ!ガキ刑事(」
「待てー!まゆらだけでも置いてけこの馬鹿!!」
「まゆらちゃん今日から怪盗やりまっす♪。またね♪ロキ君」
――繭良が攫われた上に寝返っちゃいました♪。勝負は貴公の負け♪。こんてにゅ〜する?。
ストリー冒頭から♪