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「君は言ったよね?『賢者の言葉に耳を貸す者は在ってもその手を借るものは皆無』って。確かにこの位置ならビショップでも赤のナイトを取れるけどわざわざビショップを使わなくてもその前にクィーンがある。このクィーンをまずdの7に移動させる。これでチェックだ。君は彼女に助言していただけで実際君自身は一歩も動いちゃいないのさ」
「ほよ?そうなにょ?」
「ふっ、さすがだ王よ。仕方がない、では我も手を貸すか」
脱帽してすまして後をつく様を見ていると、「名演技だよ‥‥光ちゃん‥‥」と声をかけたくなってしまう‥‥。顔は確かに光太郎なのに、つんとすました態度は本物の彼とは何処か違うものを感じさせる。
ナルカミルークはナルカミ君そのものだったのににゃ?。つまり此処が鏡の世界だからって事?。ナルカミ君は引っくり返しても変わらないって事か。
くすっと笑みを浮かべるとねぇねぇと、繭良が注意を引こうとする。何?と前方を見やると次の草原では赤が基調のティーセット――テーブル・椅子・テーブルクロス・茶器すべてが赤だ――が用意されている。
なんて毒々しい茶会‥‥。
「やぁ、ようこそ♪。一緒にお茶でもいかかですか?キング」
「!!(←寒気)」
「うわぁ、ケーキおいしそうにょの〜♪」
そしてなんてさわやかなヘム!!。これはボクを殺すための罠か?‥‥。いやきっと試練に違いない‥‥そうさ!恐れ多くもこのボクを試す輩が――何処に??――いるに違いない!。
「‥‥なんてーかさ」
「悪趣味、の一言に尽きるな、センスのかけらもない(ふう)」
「おう!君もそう思う?。やっぱり光ちゃ‥‥いやビショップとは気が合うな‥‥」
「ケーキをどうぞ♪お嬢さん」
「わぁ♪わぁ♪」
「まゆら駄目!そんな怪しげな物‥‥。大体知らない人から物を貰っちゃ‥‥って何処の父親だ?ボクは。まぁいいや、此処を通してもらおうか?赤のビショップ」
<赤のビショップ VS!>
「皆さんにはゆっくりとお茶を楽しんで頂きたかったのに、残念だ‥‥(←残念そう)」
「‥‥(←寒気)さっさとやっちゃって、ビショップ」
「そうせくな、王よ。我はどうやら後手のようだ」
「消費した駒でも前の対戦で取ったのと同じ駒ならば取る事ができるぞ。
我を使って赤のビショップを取れば王の勝ちだ」
決めたので次ページにGO!
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